2008年04月01日

博多の夜の物語

某中尉は言った。「悲しいけど、これって戦争なのよね」 彼はむしろ清清しく言い放ち、散っていった。そう、愚かしいとは知りながら、ヒトは戦いを捨てられない。そして私もまた、戦いの中でもがき喘ぎつつ、フィドルを習得するという修羅の道を選んで歩いてきた。しかし、今回こそは生きて故郷の地を踏むことはないと覚悟して、彼の地へと向かう。

彼のいるあの地へと…。


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ハイ、相変わらず超大袈裟な書き出しで始まったわけだが、予告通り、九州は博多へセッション参加しに行ってきた。いや、こう書くと著しく語弊があるのだが、実際には仕事で九州へ出張したついでにセッションに参加させて頂いた旨、重ね重ね明記しておく。飽くまでついでね、ついで。参加の経緯は前回記事参照のこと。 セッション会場は福岡・天神にあるアイリッシュ・パブ「the Celts」 福岡のアイリッシュの総本山になりつつあるパブだ。セッションは夕方からなので、学会なんざは早々に袖にして(検閲削除)、パブへ単身突入する。


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今回の敵司令部はこのお二人。超絶フィドラー・padawanさんと、スーパー・パイパー・tommyさんだ。padawanさんは私がアマチュアでは最も崇拝している激フィドラーで、クラシックあがりのズバ抜けたテクニック、類稀なる感性、関西人ならではのネタとサービス精神を併せ持つ漢である。一方的にライヴァル心を燃やしているが、実力的には遥か14万8千光年ほどかけ離れている。そして笛吹きのtommyさんは、アイリッシュ・プレイヤーなら誰でも聴いたことはあるであろう、「フィールド・セッション・CD」の中で、笛を吹かれている達人だ。

このお二人が、このパブでフィドルや笛の教室などもやりつつ、アイリッシュの普及に努めて約一年。今ではかなりプレイヤー人口も増えつつあるとのことなので、今回は敢えて奇襲ではなく、堂々と襲撃を予告してパブへと殴りこむことにした。まさに捨て身の威力偵察である。奇襲では相手の即応能力評価が出来ないからな…ふふふ。



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今回迎撃に上がって頂いたプレイヤーは9名。1名は何処かでお会いしたことがあると思っていたら、なんと東京からお越しのmayuさん。 彼女は新橋の「ゆっくりセッション」でご一緒させて頂いた事があるのだが、今回は彼女もたまたま仕事で出張で来ているそうで、急遽参加と相成ったらしい。 ビバ・偶然! いや、彼女も私もホントに偶然デスよ。彼女とは、来月にも恐るべき偶然があることは、また後日…。

まだ皆が弾ける定番曲みたいなものが少ないようで、各自ネタ出しして、弾ける人がそれに追従するという形式でセッションは進む。やはりいつもと違うメンバーとやると、選曲も違ってくるので、実に新鮮だ。面白かったのは、同じ曲でも地方色があること。佐賀から来られているプレイヤーの方と、「St. Ann's Reel」「Soldier's Joy」等をやったのだが、我々が普段やっているのものと、佐賀で普段やられているバージョンでは、曲は同じなのだが、フレーズがかなり違う。まぁ変奏が無限に存在する音楽なので、当然といえば当然なのだが、面白いね。「Soldier's Joyを佐賀弁でやります」というフレーズも最高だ。


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上の写真はギターで参加のジムさん。彼は伴奏だけではなく、ソロでギター・プレイも披露して下さったのだが、その曲が激カッコよろしい! 一切ピッキングせず、フィンガーボードを叩くように押さえて発音し、ボディをパーカッションの様に叩いてリズムを刻む。曲の最後には、ペグを回してピッチ・ベンド! うっは〜、こういうの大好きデス。 いつかフィドルにも応用してみたいなぁ。



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padawanさんと見つめあって弾いているこの女性。実に美しいお方だったのだが、音色の方も超絶! 明らかに発音が違うし、アイリッシュにはあまり馴染みが無さそうなのだが、2回リピートすると、2回目には追従してこられる耳の良さ。 「な…何者!?」と思っていると、なんとバイオリンの先生とのこと。そりゃ凄いハズだわ…。この写真はバッハの「Double Violin Concerto」を弾いている図。他にも「パッヘルベルのカノン」がリールに早替わりしてしまう「P Joe's Pecurious Pachelbel Special」など、見せ場がテンコ盛り! やっぱりクラシック出身のヒトは一味違うなぁ。


なんだかんだと遊んでいると、「せばジグ弾いてください」との声が。 むぅ!? この曲は作曲者自身がイマイチ上手く弾けないという自己矛盾に満ちた禁断の曲。 それを知っての狼藉か!? しかし、実はpadawanさんがこの曲をソロでカッコよく弾いているのは聞いていたし、なんとその場に4人も弾ける人がいるというから、なんだかこっぱ恥ずかしいながらも、ちょっと嬉しかったり。というわけで、弾いてみました、「St. Sebastian's Jig」! 私のソロだけではトホホにも程があるので、セッションの雰囲気を記録するためにも、Padawan&Tommy氏の超絶リールと、4人で弾いたせばジグをメドレーにして公開。






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楽しい時間はあっという間に過ぎ去るもので、気がつけば4時間半ほど弾いていたセッションも終わりを告げた。こうやって異郷の地で独りセッションに参加すると、つくづく自分の実力の無さに辟易する。しかし、新しい課題も見えたし、刺激も貰えたし、何よりも単純に楽しい! 初めてお会いする方と、オリジナル曲を一緒に演奏して貰えるというのも初めての経験で、実に感慨深いものがあった。こんな駄ブログではあるが、本当に書いてて良かったと思える。この日あった出会いも、また大切にしていきたいと思う。


参加の皆様、お疲れ様&有難うございました! 幹事をして頂いたPadawanさん、Tommyさん、そして「the Celts」のマスター、本当に有難うございました! 是非また機会を見つけて遊びに行かせて頂きたいと思いますので、その節は宜しくお願いいたします。


posted by せばすちゃん at 02:00| Comment(14) | TrackBack(0) | ライブ・セッション・練習会 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
おかえりなさいませ せばすちゃん様☆
(↑メイド風でお願いします(笑))

九州遠征どうだったのかなーとブログ楽しみにしてました。
ご無事かつ enjoyされたようで何よりです♪
Posted by じぇしか at 2008年04月01日 22:29
>じぇしかさん
ご無沙汰しております♪

いや〜、やっぱり楽しかったですよ^^

気安いいつものメンバーってのも勿論楽しいんですが、やっぱり
他のメンバーとやるのは新鮮さがあるし、発想や概念の幅が広がる
のでいいですね!

福岡はゴハンも美味しいですし(笑)
Posted by せばすちゃん at 2008年04月02日 01:00
S中尉…哀・戦士に敬礼

せばジグ、ミスらないように頑張って練習します^^;

京都にお見えの際は、是非頑駄無BARや慈恩弘国にお立ち寄りください☆

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ttp://www.ms-06zaku.com/
Posted by なっとー at 2008年04月02日 21:07
>なっとーさん
なんぞコレ?(爆) 特に二つ目いいですね〜。
怒無焼きって…(笑)

せばジグ…ミスるも何も、作曲者が毎回違うフレーズ弾いて
ますからね〜(笑) 好き勝手に変奏しまくっちゃって下さい♪
むしろ、なっとーさんならどう弾くかを聴いてみたいです^^
Posted by せばすちゃん at 2008年04月02日 23:56
美人だ。
violinしてるひとってみんな美人ですね。

いつかセッションっというものを体験(見学じゃなくて)してみた〜い。
いつになることやら。。。14万8千光年ほどか…
Posted by Yoshi at 2008年04月03日 00:11
>Yoshiさん
なんだか上手なヒトって独特のオーラありますよね〜。
それがよりヒトを美しく見せているのかもしれませんね♪

Yoshiさんなら充分にセッション参加可能なような…私の初
セッション参加時に比べれば、既に遥かに上ですよ(笑)

勿論、来月の例のイベントは参加ですよね?^^
Posted by せばすちゃん at 2008年04月03日 01:38
せばさんのせばジグ、結構速いのでビビリました!(^。^;;
でもあの曲好きですよ〜。
暗譜できてるので、(たまにメロが入れ替わりますがぁ☆)
空き教室での練習でもよく弾くしぃ〜!(笑)

ゆっくり数曲をさらうような、
アイリッシュの練習会にはまた行きたいと思ってます。
企画した方が早いか!?

Posted by RIN☆ at 2008年04月03日 09:34
>RIN☆さん
あはは、せばジグは実際はゆっくり2回、速いの1回と合計3回
やりまして、録音は一番速い奴のテイクなんですよ。だから
実際はもっとゆっくりも弾いてます♪ でも聴きかえしてみると、
速いテイクが一番出来が良かったんですよね…福岡恐るべし(笑)

ゆっくりアイリッシュやりこみ練習会は需要も多いみたいなので、
一回試してみましょうかね♪


ところで、Y教室で私の噂が出ることがあるんですか?
…どう考えてもロクなこと言われてなさそうで怖いです(笑)
Posted by せばすちゃん at 2008年04月03日 12:04
>ところで、Y教室で私の噂が出ることがあるんですか?


そりゃ〜もう、ロクでもない噂話で・・・(笑)

あそこの教室のアイリッシュに関しては、
せばさんのブログをご覧になっての問い合わせや、
体験レッスンの申し込みが多く、
Y師匠ご指名は、私のブログをご覧になっての方が多いようです。

私に関しては、過去記事収納していってるのになー。(笑)

で、この2人が知り合いということで、
話題に上りやすいんじゃないですかね?(^。^;;

特に私が○○さんとはマイミクです!とか、
ブログ仲間です!というと、Y師匠はその方達に
せばさんのお話もされてるようですし〜。
(受付で昨日みかけたとかその程度です!笑)

次はYoshiさんのお耳に入りそうですね〜。
せばさんのウ・ワ・サ!ヽ(|||≧▽≦|||)/



Posted by RIN☆ at 2008年04月03日 13:42
★博多への⇒威力偵察の成功を 御祝い申し上げます♪ てっきり…《強襲作戦》かとばかり思っておりましたが偵察だったのですねσ(^◇^;);
★博多かァ〜福岡ですネェ 日曜日に→福岡県ゎ(自称)小倉のパガニーニなるプロバイオリニストが心斎橋にライブで来てました ちょっくら覗いて楽しんできましたァ、また大阪ゃ兵庫に来たら観に(聴きに)行ってみたぃ♪(^^*)ノ~♪
Posted by Mじぇぇむす at 2008年04月03日 18:57
>RIN☆さん
いや〜、ブログでの知名度の割には実物はキャラが薄い私のこと、
なんか話題性無いだろうにな〜と思ったもので(笑)

実際、この業界濃いキャラのお方が多いですからね〜。アナタも含めて♪

>Mじぇぇむすさん
威力偵察だけでもVT信管でボッコボコにされてきたのに、強襲作戦
なんざやろうものなら、80cm列車砲の直撃弾なみの大ダメージですよ^^;

小倉のパガニーニ…岡田鉄平さん?(笑)
Posted by せばすちゃん at 2008年04月03日 20:27
こんにちは。福岡では大変楽しい一時をどうもありがとうございました!

せばすちゃんさんのジグをやりましょうと言い出したのに、駄目駄目ですいません・・・いっぱい間違ってしまったです。

まだ弾ける(怪しいですが)曲数も少ないのでもっと精進していきたいと思います。またご一緒できる機会があればいいですね、その際はよろしくお願い致します。
Posted by かおり at 2008年04月04日 12:19
>かおりさん
こちらこそ、有難うございました! メチャメチャ楽しかったです^^

お土産まで頂いちゃって、かたじけないです。
ちなみに、せっかくお土産の写真を撮ったのに、
流れの中で使いにくかったので、今回は泣く泣くボツとしました><;

せばジグは、正確なフレーズなんてものは作曲者でさえ
怪しげですので、アドリブを混じえまくって楽しく弾いて
頂ければオッケーです! てか、充分弾けてましたよ♪

是非また機会がありましたら、遊んでくださいね^^
Posted by せばすちゃん at 2008年04月04日 12:35
★近接信管での反撃をくらったのですかッ!!! 今回ゎ航空機だったのか! そういえば以前タミヤの トムキャットの話ぉしていましたネッFMならば列車砲など怖れる事ゎありませんヾ(^皿^*)ノ"♪
★小倉のパガニーニ→はい杉ちゃん&鉄平の岡田鉄平君です 2人共~鉄道オタクので絶対音感を駆使した 踏切音?駅の到着音ゃパトカーのサイレンのクラウンとセドリックの違いとかぁ〜等ナド バイオリンで弾いてくれ… 笑わしていただきましたです(o^-^)b♪
Posted by Mじぇぇむす at 2008年04月05日 01:19
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