2008年11月08日

世界遺産奇行

富山にて朝から深夜までアイリッシュ漬けの一日を過ごさせて頂いただけでも充分満腹だったのだが、今回のホスト・ZEN氏のホスピタビリティはその程度では収まらない。一夜が明けた翌日も観光に連れ出して下さるという。ZEN氏が挙げた候補地の名は「白川郷」

白川郷は岐阜県にある合掌造りの集落で、1995年には世界遺産にも指定されている。岐阜県にあるということは知っていたので、まさか今回行くことになるとは露にも思わず、まったくノーマークだったのだが、実は富山からは車で小一時間で行ける立地なのである。紅葉のシーズンで3連休。相当の混雑が予想される。本来なら人の多いところは嫌いな私だが、ちょっと思うところがあって是非にとお願いすることにした。



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比較的早い時間に到着したせいもあり、ラッキーなことに人はそれほどは多くない。しかしまぁ、流石は世界遺産! 狭い山間ではあるが、実に素晴らしい景観が展開されている。さまざまに彩られた紅葉の木々に、情緒をたずさえ重厚に佇む合掌造りの家屋が絶妙なマッチングを見せる。なんだか有無を言わせず、「これぞ日本!」と思わせるような説得力を持っているような感じがするね。



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日本昔話に出てきそうな家屋がゴロゴロ。中には重要文化財指定されている建築も。



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静かに深くなっていく秋の表情と、早い冬の訪れの気配を溶きあわせた空気が、この山間の小さな村をより印象的なものにしている。まさに今がベスト・シーズンだと言ってもいいだろう。他の季節に来たことはないが、きっと間違いない。大魔王認定。




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白川郷を一望できる展望台にて。日頃のつまらないストレスなど軽やかに吹き飛ばしてくれる、実に素晴らしい景色だ。 野郎二人でなく、美女と一緒であれば最高のシチュエーションだが、まぁ贅沢は言うまい。 そして、この時点で私の疑念は確信へと変わる。



ZEN:「どうですか? ここで間違いないですか?」
せば:「…間違いない…。 ここは雛見沢だッ!!



このブログの読者の9割9分の方は何の事だかサッパリ解らないと思うが、雛見沢(ひなみざわ)というのはサウンド・ノベル「ひぐらしのく頃に」の舞台となる村の名前である。名前くらいは聞いたことがある人も多いと思うが、それもそのはず、この小説は個人製作の同人ソフトとして発売されたにも関わらず50万本を売上げ、小説・漫画・二次創作刊行物が総計550万部、家庭用ゲーム機にも移植されたばかりか、実写映画もされ、アニメいたってはアジア圏のみならず、北米・ヨーロッパでも展開されるという怪物コンテンツなのだ。

たまたま、一ヶ月ほど前にその面白さに初めて触れ、ハマり倒し、つい先日すべての話を読み終えたばかりだったのだ。そして、その舞台のモデルとなったのが「白川郷」だという話をどこかで聞きかじっていたのである。タイムリーなこと、このうえない。なんたる偶然か! その話が本当なら、そういう目で見てみたいとは思うが、記憶も曖昧だし、まさか行くことになるとは予想もしてなかったので、もちろんゼロ・リサーチである。その旨をZEN氏に話したところ、「それなら、なおさら確認しにいかねば!」とノリノリ。 どうして、私の周りはこんなのばっかなのか…ぼそっ。

そして、見つけたこの展望台からの景色は、作品ではタイトル画面にも使われているほどメジャーな光景で、私のうろ覚えの印象にも合致する。間違いないとは思うが、しかしまだ物証に欠ける。


ZEN:どうしましょうか。
せば:…神社だ。神社を探しましょう。



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神社なら、きっとアレがあるはず。観光マップであたりをつけ、白川八幡宮へと向かう。境内へ足を踏み入れた瞬間、全身の毛が逆立つような感覚を覚える。 もう、これは間違いない。作品中では「古手神社」と呼ばれている建物そのものである。しょっちゅう背景で出てくるので、これは間違えようもない。そして何より…


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予想通り、痛絵馬がいっぱい。 (うわ〜)



うむ、ウロ覚えではあったが、やはり白川郷だったか。それでなくても世界遺産に相応しい素晴らしい景観をもつ観光地なのに、あの小説のモデルとなった地を体感するというマニアックな楽しみ方も出来て、二重に楽しめた。いやもう満足至極である。しかし、これだけでは満足できない漢がいた。


ZEN:はい、それじゃ写真撮りますので、フィドル構えて下さい。
せば:いや、人も多いし、それは幾らなんでもムチャってもので…
ZEN:ここまで来てやらないワケにはいかんでしょう…漢として!


最近、色んなところで「ブログ読んでます!」と言って頂ける機会が増えたのだが、それに比例して、こういう言い回しでご無体な要求をされることも増えてきている。物事はすべて一長一短があるものだ。そして、そう言われると強く言い返せない私はマイケル・J・フォックス並かもしれん。別に変わった場所に来るとフィドル弾かなきゃイカンというワケではないんだがなぁ。 ちなみに、フィドルは車の中に置いてきたのだが、途中でZEN氏に怒られて取りに帰らされている。


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というわけで、雛見沢を見下ろす丘の上で一枚。

 
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そして「オヤシロさまの祟り」の総本山、古手神社の前で一枚。なんつ〜、罰当たりな…。


 

そういえば先日から、立ち止まった時に自分の足音がひとつ余分に聴こえる気がするのだが…。
気のせいだと思うことにしよう。
posted by せばすちゃん at 01:02| Comment(9) | TrackBack(0) | その他 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
こんにちわー。
あいかわらず(?)いろんなところで構えてる写真ですねー(笑)

やっぱ神社まで行ったら、丁重に音色も「奉納」してこないと♪
もしくは、もっと聞きたくて神様が着いてきちゃったとか♪

・・・・ってな話をどっかで聞いたことがあります(笑)
くわばらくわばら。東京来るときにつれてこないでくださいねー。その足音。
Posted by SAMI at 2008年11月08日 11:42
過日はお疲れ様でした。
ひぐらしファンを探していましたが普通の観光客らしき人達ばかりでわかりませんでしたね(紛れてというか隠れていたのかもしれませんが)。
そろそろ体験版をダウンロードせねば。

>そういえば先日から、立ち止まった時に自分の足音がひとつ余分に聴こえる気がするのだが…。

「入江診療所」で診てもらいましよう。
Posted by ZEN at 2008年11月08日 13:19
うわあ!やっぱりそうだったんだー!
私は情報皆無で行きましたが、一目見て「こ、これは!」と思いました。
しかもせばさんの記事を読んで自分の記事コッソリ直しました^^;
鬼ヶ淵村・・・。うろ覚えもいいとこです。
ひぐらしはストーリー前半の学園生活(笑)と彼女達の語尾がどうにもイラッとして途中でやめてしまいました。
ルートの中盤以降からは面白くなっていくんですけどね。
ノベルで綿流しまで読んだので、頑張ってプレイ再開しようかなあ。
オヤシロさま気になるし・・。
今は「うみねこ」らしいですね。今度は語尾がうーうーだそうです(´□`)

それにしても色々かぶりますね^^
白川郷の写真も記事もカイより数倍素敵でした。
冬も良さそうですねー。
Posted by カイ at 2008年11月08日 22:18
>SAMIさん
あはは、まったく成長していない証ですね〜^^;

流石に音の奉納が出来るほど根性座ってないです。
つか、そんなマネしたら100%祟られますね。そんな
へぼい音聴かせやがってと(笑)

足音付きで12月に上京しますので、タイミングがあえば
遊んでくださいませ〜♪


>ZENさん
いやもう、本当に有難うございました! 現地につくまでは
「違ってたら申し訳ないなぁ」とかドキドキモノでした(笑)

まぁ、正直に言うと、文章も絵も一流ってワケでは決して
ないと思うんですが、練りこまれた設定や世界観、今までに
なかったストーリー・テリングの手法などなど、一読の価値
有りまくりデス。

秋の夜長に一度お試し下さいませ♪


>カイさん
まったく、カイさんとのネタかぶり率は異常なくらいですね(笑)

あ、直さなくても「鬼ヶ淵村」でもあってますヨ! 雛見沢は昔、
鬼ヶ淵村と呼ばれていたんです♪

確かにストーリーの前半部分はウザいですよね^^; 部活で炸裂
してる時の圭一はおバカで大好きですけど(笑) でも実は前半の
ノホホンとした部分にも色々と伏線が張られてて、後で吃驚します。
是非、プレイ再開してみて下さい^^ カイさんの読了後のコメント
を是非お聞きしたいです。なんとなく、カイさんならこう言うだろうな
という予想はあります(笑)

ちなみに、今回は撮影がコンデジだったんですよね〜。あんな景色の
いい所にいくと解っていたら一眼デジカメ持って行ったんですけどね…
残念><
Posted by せばすちゃん at 2008年11月09日 00:25
白川郷でフィドル弾き…妙にマッチした写真ですね(笑)
今年の八月に私も行って来ましたが、
やはりひぐらしネタで絵馬がとんでもないことになってました。
祟られないようにお気をつけ下さいませ〜;
Posted by てりー at 2008年11月10日 17:33
二度目のおじゃまとなります。いつも楽しく拝見しております。お石様の方は、落ち着いておられるご様子で、慶賀の至りに存じます。世界遺産もせば様のアイリッシュパワーの御前ではたじたじといったご様子で、素晴らしいです。
Posted by kawailaw at 2008年11月10日 22:18
>てりーさん
おお、てりーさんも行って来られたのですね! しかし、いい所
ですよね〜。ネタ抜きでも、かなり気に入ってしまいました^^
これで、ZENさんが絶世の美女であれば何の文句も…ごにょごにょ(笑)

まぁ、最悪祟られたとしても、あのオヤシロさまなら、あしらえそうな
気もします…なんとなく(笑)


>kawailawさん
お陰さまで、お石さまはもう大丈夫ですみたいです♪

まったく世界遺産で何やってんでしょうね…orz これも全て
富山の某プロデューサーが悪いのです><;

次はここかな〜(爆)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A8%E3%83%AB%E3%83%BB%E3%82%AB%E3%83%9F%E3%83%8B%E3%83%BC%E3%83%88%E3%83%BB%E3%83%87%E3%83%AB%E3%83%BB%E3%83%AC%E3%82%A4
Posted by せばすちゃん at 2008年11月10日 23:36
こんにちは
「ヴァイオリン 菊田さんの」
でググってきたんですが、
いきなり雛見沢の写真がでてきてびっくりしましたw
梨花ちゃんのお気に入りの場所からの
写真が実によくとれていますね
Posted by crechente at 2008年11月15日 17:06
crechenteさん、はじめまして!

菊田さんのバイオリンで検索して、ここへ来られてしまったのですね…
甚だしく場違いな所へ誘導されてしまったようで非常に申し訳ないデス^^;

本当に有難い話で、菊田さんには仲良くして頂いております♪ しかし
まぁ、世界の菊田さんで検索して、こんなアホなサイトへ来れるようじゃ、
ちょっと問題な気もしますね〜、我ながら(笑)

む、雛見沢をご存知とは…crechenteさんもマニアですね(笑) 記憶が
曖昧なままでの旅でしたが、展望台からの風景はまさに「そのまんま」で、
見たときはやっぱり盛り上がりましたね、自分的に(笑) で、写真も
あまり作中の画を意識せずに撮ってるんですが、干し柿の写真に写ってる
家も、あとで調べてみるとレナの家みたいですね♪

コメント有難うございました^^ 菊田さんの知り合いというのも
おこがましい駄ブログですが、今後とも宜しくお願いいたします♪
Posted by せばすちゃん at 2008年11月15日 20:48
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