2008年07月01日

孵る雛たち

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先日、予告していた「せば組・第3回練習会」が開催されたのでレポートをば! 今回の参加者は、仕掛け人である組長代理・Yoshiさんを筆頭に、ceadさん、すとらどさん、しゅうさん、もじゃもじゃぺーたーさん、kanaさん、まいけるじぇぇむすさんの合計8名だ。今回はセミプロのチェロ奏者であるkanaさんがおられるので、ワクワクものだ。予定時刻の15分前には全員集合してしまうところが、皆の殺る気を物語る。早速、確保してあるカラオケ屋の一室へとなだれ込む。


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今回の発起人であるYoshiさん。クラシックとアイリッシュの両方のレッスンを受けておられ、フィドル歴こそ浅いものの、フィドル系主要イベントは総ナメにしている熱きだ。最近、クラシックからアイリッシュへの流入が盛んなのは、すとらどさんと彼の仕業功績によるところが大きい。今回は練習会の発起から、会場の手配なども含めた運営全般をやって頂いた。有難うございました!


今回の練習会は、たくさんの曲を弾くこと、速く弾くことが主眼ではない。一曲ずつ丁寧にゆっくり、ジグやポルカなどの各種コツなども押さえながら仕上げてくというコンセプトだ。流れ的には、講師陣の模範演奏→超ゆっくりで皆で弾く→徐々にテンポアップ→アクセントや装飾などを付け加えていく…という段取りのハズであった。しかし、「予定は未定であって決定ではない」という金言があるように、そうそうは計画通りに進まないのが世の常というものだ。


講師陣:それじゃ、超ゆっくりで弾いてみましょうか。



(演奏中)



せば:…オイラ要らなくね…?



いやもう、皆さま、予習完璧。ゆっくりだと言ってるのにテンポも走り気味。む〜、超初心者練習会と言っても、アレ予備軍だからなぁ…。ちょっと熱意を侮りすぎていたかもしれぬ。おまけに今回は、私以外の全員がクラシックの基礎訓練を受けているので、技術的に私なんぞより数段上だ。

「アイリッシュ初めてです!」という雛たちを孵し、飛び立つまで見守る。そして老兵はただ消え去るのみ。自分の中ではそういうイメージすら抱いていたのだが、蓋を開けてみれば、雛どもは己の力で殻を叩き割って飛び出し、そのまま高く舞い上がったかと思うと空中戦を制し、スズメ捕ってきちゃいました!…という感じ?



教訓:アイリッシュやろうなんて人間は初心者でも想像の斜め上





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なんちゃって講師の私には手に負えないので、指導はメイン講師であるceadさんに丸投げ。各曲のコツやマメ知識なども交えながら、のっぺりした演奏からアイリッシュらしい演奏へと色をつけていく。みんな吸収が早く、あっというまにそれっぽい演奏になっていく。

課題曲は4曲だったのだが、終わってみればなんと19曲。ちょっと弾いてみただけというものまで含めての数字ではあるが…やり過ぎだろ、常識的に考えて。しかし、和気藹々とあーだこーだとやっている時間は早回しのように流れ、4時間の練習会は今回もあっというまに終了したのであった。



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そして練習後のお茶会もほぼ恒例。なにせ練習会は4時間もやってるのに、ほとんどみんな休憩しないからなぁ。水分と糖分を補給しつつ、無駄話に花が咲く。もちろん楽器を弾く時間も楽しいものだが、こうして色々な人と出会い、初対面にも関わらず楽しく話が出来るというのは、本当にプライスレスな喜びだ。のんびり2時間ほど歓談したあと、第3回せば組は終了となった。そして各自帰途へと就くのだが、なんと3人は奈良、一人は和歌山、一人は明石からの参加である。




教訓:アイリッシュやろうなんて人間は初心者でも後先を考えない




参加の皆様、お疲れ様&有難うございました! 特にYoshiさんには本当にお世話になりました。有難うございます! まったく役に立たない講師で申し訳ありません。しかしこれに懲りず、今後ともよろしくお願いいたします。
posted by せばすちゃん at 13:14| Comment(14) | TrackBack(0) | ライブ・セッション・練習会 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年07月09日

楽譜どおりに弾くな!?

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バイオリンで遊ぶ上で避けて通れない、この漫画。この作品では、よく楽譜の大切さみたいなことが書かれている。しかし、確かにクラシックの世界ではそうなのだろうが、アイリッシュの世界ではちょっと事情が違う。アイリッシュは基本的に楽譜を使わない音楽だからだ。「おじいちゃんがよく弾いてた」とか「パブで誰かが弾いてたのを覚えた」とか、基本的に耳コピで伝承されてきた音楽なのである。それが故に、弾く人によってフレーズが違ったり、弾いてるくせに曲名が判らないという事態が頻発するわけだ。

そして、もともと楽譜を使わない音楽だけに、楽譜は曲の概要を掴む時の参考にしかならないと考える方が無難だ。むしろ楽譜通りに弾いたらカッコ悪いということが在り得るのがアイリッシュの面白いところである。




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例えば、この「Lucy Farr's」という曲。これはバーンダンスという曲種になるのだが、これを楽譜通りに弾いてみるとこうなる。





う〜む、なんとなく感じは掴めるものの、色気もへったくれもない。「そもそも、楽譜通りに〜とか言ってる癖に音価が違うだろ!」という正論過ぎる主張はこの際却下する。アイリッシュは基本的にダンス音楽である。もっとノリノリでカッコよく弾きたいと思うのは、至極当然の主張だろう…として! 実はこの曲は、アイリッシュ業界では「神」とまで呼ばれる名手・マーティン・ヘイズが「Under the Moon」というアルバムで演奏しているのだが、それを参考にリテイクしてみた。





どうどう? ヘッタクソなのは間違いないが、前のテイクよりは断然カッコいいでしょ? もちろん、マーティン・ヘイズのプレイはこの6000倍はカッコいい。この演奏はかなり跳ね気味に弾いているのだが、アーティキュレーションも含め、こんなニュアンスは楽譜からは伝わらない。アイリッシュでは楽譜を読むことよりも、むしろ曲を覚えてからの表現の方が大事という典型例だと思う。そういう意味でも、セッションやライブに出かけて、上手い人のプレイを沢山聴くというのは非常に重要なんだろうなぁ。




楽譜を追えるようにはなったものの、イマイチ決まらないとお悩みのアナタ! 
一度楽譜を忘れ去って、色々試してみるのが吉かも!!
posted by せばすちゃん at 23:33| Comment(13) | TrackBack(0) | 自宅練習 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年07月21日

ビバ! 公民館

オキャ会だけでは飽き足らず、最近では次々にイベントを産み出されているhiro会長から連絡がはいった。「近くの公民館に音楽部屋があるというので、つい借りてみました」と。私とhiroさんは家が近いので、我が家からでも車で僅か15分ほどの距離だ。というわけで、さっそく強行偵察となった。

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参加メンバーは我々に加えて、Yoshiさんとceadさん。関西アイリッシュ系イベントはほぼ総ナメという、今もっとも熱(苦し)い二人だ。Yoshiさんに至っては、なんと奈良からの参加である。このクソ暑いなか、凄い根性だなぁ…と呆れ感心しながら、練習室の扉を開ける。 ひ、広い! 20畳はあると思われるスペースがあり、小さいが録音用のコンソール・ブースも隣に設置されている。もっとも録音機材は4トラックのカセットMTRという20年近く前の骨董品。実際に使うことはないだろうが、ある意味スゴイな、コレ。未だにこんなのが残っているとは…。かくいう私も、コイツで多重録音を勉強したのである。懐かしい〜。



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今回は気合のはいった練習会というよりは、だらだら弾いて遊ぶような感じの練習会であった。そして何より、今回はフィドル以外のサブ楽器が充実! 上の写真でもバウロンやウクレレが見えているが、さらにhiroさんが新規購入したハンマード・ダルシマーが初登場。小さいサイズのものだが、複弦ならではの豊かな響きが素敵な楽器だ。



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そして何より今回、一番楽しかったのがピアノである。かなりボロっちくて、ちょっと調弦がオカシイところもあるのだが、これがなかなか侮りがたい音がするのである。「Diapason Royal」という聞いたことの無い銘が入っていたのだが、後で調べてみると、ヨーロッパの木材を利用した国産楽器の模様。アップライト・ピアノは構造上、どうしても音色的には難しいものもあるのだが、コイツはかなり私好みの音色だ。ヤマハとかよりずっといいね。流石にちょろまかせるシロモノではないのが、残念無念。

私はそもそも正規のピアノ教育は2年ほどしか受けていないし、独学で弾いていたシンセも最近では弾く機会が激減しているので、腕は鈍りまくり。指が回らないのは勿論だが、何よりもカンが鈍っているのがイタイ。しかし、弾いているうちに楽しくなってくる。ベースを付加し、コードを弾くことでアンサンブルを産み出し、さらにリズムを刻む。これらを同時に出来てしまうピアノという楽器はやはり偉大である。ピアノがはいると、特にエアやオキャロランなどは楽しさ10倍増である。上はピアノとフィドル2台とティン・ホイッスルで即席アンサンブルの図。かなり楽しかったので、やっぱり鍵盤も時々は練習しとかなきゃイカンね。



色々な楽器を好き放題弾き倒し、オヤツなども持ち込んで散々遊んだ4時間。充実した時間も終わりを告げ、去りがたい感覚を抱きながらも、受付へ精算へと向かう。おっちゃん曰く、「950円です」 何だと、コノヤロゥ!? もちろん全て込みのお値段である。というか、ピアノ使用料も駐車場代金も不要なのである。飲食物の持ち込みもフリーだし、部屋も広いし、ホワイトボードもあるので、座学や作戦会議にも対応可能。それで一人250円足らずで半日遊べるとは…。恐るべし、公民館。
posted by せばすちゃん at 10:59| Comment(14) | TrackBack(0) | ライブ・セッション・練習会 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年07月29日

世界で一番アツい夏

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日本各地で今年の最高気温を軒並み塗り替える猛暑のなか、初心者練習会である「せば組」の第4回練習会が決行された。今回は参加人数と会場の関連で、クローズな練習会になってしまったのが個人的にはちょっと残念。しかしまぁ、このクソ暑いなか、性懲りも無く集まった7人! この猛暑に勝るとも劣らないその情熱には、つくづく頭が下がるばかりだ。



まずは第3回の課題曲の復習からスタート。今回が初参加の方もおられたが、アイリッシュは初心者でもクラシックのレッスンを受けている方ばかりなので、ブッ飛ばさない限りは難なく追従される方ばかりだ。今回は前回の講師であるceadさんは不在だったが、会うたびに驚異的な進化を遂げている兄弟弟子「ゆうま」さんが講師担当なので、技術指導はお任せ。(またか!) 今回は鬼教官もいないし、鬼のいぬ間の洗濯を楽しむかのように、皆さんが持参して下さったオヤツなどを食しながら、のんびりと練習を楽しんでいた。


しかし、所詮それは束の間の平和でしかなかったのである。




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練習会も終盤を迎えた頃、ドバン!と扉が開けられ、飛び込んできた人影がみっつ。私など比較にならない激アツ指導で「鬼教官」の異名をもつceadさん、泣く子も黙るオキャ会のダブル・エースがひとり「なっとう」さん、そして「フィドルを煽る超絶チェロ奏者」である「kana」さんのお三方である。せば組の中でもブッチギリの実力者達の乱入である。この日は実は別の練習会に参加されていたのだが、そちらが終了してからの参加ということで、アレっぷりも尋常ではない


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その実力はまさに変態級。 なっとうさんともなると、弓を膝で固定して、バイオリン本体を動かして音を奏でてしまうことも可能だ。これも、ただ音を出しているだけでなく、ちゃんと「Down by the Sally Gardens」を弾いているの図。デ、デカルチャ…。ビデオとかでは見たことあるが、こんなのホントに出来るんだなぁ…。




Calliope House(Jig)  Film by Yoshiさん


達人級が参加されたことだし、今日の練習の成果を試すという意味でも、最後の30分はセッション・ライクに。その成果の程を動画にて公開! (抵抗ある方もおられるかもとのことで、意図的に画質は落としてありマス。) もちろん、まだまだ完璧とはいかないが、今日初めてやった曲で皆がこれだけ弾けるのは大したものじゃないだろうか?





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Photo by ゆうまさん。(ブログより無断借用。スイマセン!)


そして、練習会終了後は近くの喫茶店でお茶をシバく。(注:関西ネイティブ言語ね) コレも恒例みたいなものだが、私はこの時間が好きである。有志が集まっているせいもあるだろうが、ほとんど初対面みたいな人とも楽しく話せるのは、当たり前のようで実はけっこうスゴイことなんじゃないかと思ってみたり。しかし、まぁよくもこれだけ(いい意味で)個性的なメンバーが揃うものである。類友ってヤツだな、きっと。ちょっと道を踏み外した人達ばっかりだもんなぁ…私以外は。


参加の皆様、お疲れ様でした&有難うございました!








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…で、終わらないのが、今回の恐ろしいトコロ。実は同日の夜には、「我楽茶堂」というカフェでアイリッシュ・セッションがあるというので、そちらへ有志一同が突撃するという。こちらは、関西でアイリッシュをやっているものなら知らないものはいないという、老舗・最強アイリッシュ・ダンス集団・「Sainak」が主催しているセッションだ。噂には聞いていたが、そんな恐ろし気なところに顔を出す度胸は無いので、もちろん参加したことはない。とてもじゃないが、そこまでは付き合いきれん。アレな人間どもに付き合っていたら、命が幾つあっても足りんわい。



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その割には楽しそうだなって? …気のせいだろ、たぶん。
posted by せばすちゃん at 01:11| Comment(19) | TrackBack(0) | ライブ・セッション・練習会 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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