2008年02月04日

目指せ、大魔王

セッションに参加している人なら皆実感していることだと思うが、セッションや練習会というのは単純に楽しいし、刺激を受けれる反面、確実に技術は落ちていくと思う。自分の演奏が目立たないので演奏が雑になりがちだし、テンポやリズムを含め、自分なりの演奏表現がしにくいというのが理由だと思う。そこでやはり、自己練習というのはとてつもなく重要なのである。プロの演奏家でさえ、「ツアーに出ると腕が落ちる」というから、素人なら言わずもがなだね。

先週末は完全にフリーだったので、じっくり自宅練習に時間を費やしてみた。今までに弾いた曲で最近弾いていなかった曲などを引っ張り出してきて、重点的に練習してみる。いわばレパートリーのブラッシュ・アップだ。それらを記憶の底からたぐりよせ、一曲ずつ丁寧にゆっくり弾いてみる。かつては弾きにくかったところが弾けるようになってたりして進歩を感じる部分もあれば、逆に弾けなくなっていてヘコむ場面も。レパートリーも徐々に増えてきており、今では暗譜している曲で81曲になっている。しかし、弾いていて、ふとある事実に気がつく。 …最近ポルカ弾いてない。


私はどんなジャンルにおいても、専門性をもつということは重要だと考えている。一本ベースとなる芯が通っている方が、何をするにも有利に働くと考えているからだ。たとえば小説でも、職業小説家が書いたものより、素人同然の人間が自分の専門性を生かして書いた小説の方が面白いという例は枚挙に暇がない。自分においても、仕事でも研究でも専門はあるし、最近久しぶりにハマっているプラモデル作りでは、米海軍&ヨーロッパのジェット戦闘機が中心である。それでは、私のアイリッシュにおける専門分野というのは何なのだろう? (専門というほど弾けるのかはともかく)

改めて自問してみると、やはりポルカだろう。私がかつて魂を奪われた「John Ryan's Polka」もそうだが、まったくアイリッシュを知らない人間を、たった数小節で踊り狂わせる力をもつ、単純で美しく、そして力強いポルカ。私にグルーヴの出し方を教えてくれたポルカ。ステップを踏みながら弾くことが出来なくて、悔し涙にくれたポルカ。一部では「ポルカ王」とまで呼ばれ、思い出の数と愛情の深さから言っても、「専門は?」と聞かれれば、やはり私の場合はポルカとなるのだろう。

それなのに、ふと気がつけば、最近はまったくポルカを弾いていない。レッスンでもいつの頃からか弾かなくなっているし、自己練習でも頻度はかなり低くなっている。ジグ・リール・ホーンパイプの習得に夢中になるあまり、ポルカがつい疎かになっているのだ。 これはイカン!!


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というわけで、鋭意ポルカ大特訓中。さっそく4曲ほどポルカの新曲を追加し、現在の持ちネタは25曲。目標はポルカセットで1時間もたせられること。レパートリーを増やすだけではなく、グルーヴ感やアーティキュレーションも研究して「踊れるポルカ」はもちろん、「聴かせるポルカ」なども研究してみたい。やるからには「ポルカ王」などケチなことは言わん。 目指せ、ポルカ大魔王だ!! あ、ちなみに上は大魔王のイメージ画像ね。なに、夢見過ぎ? 黙れ。
posted by せばすちゃん at 15:28| Comment(18) | TrackBack(0) | 自宅練習 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年02月15日

魅惑の低弦

昨日は世の中はバレンタイン一色であったが、アレな方々にはあまり関係がないようである。その類に私も分類されるのは甚だ不本意ではあるが、その日、私は師匠主催の高レベル練習会・「フィドルの会」へと向かっていた。まぁ、世の中の男女はこの日はデートがあったりで、あまり参加率も高くないかな…などと思いつつ、ドアを開ける。

いるわいるわ、その数なんと17人。

デ…デカルチャ…。 あのさ、安易に世の中の流れに流される人間も嫌いだが、もうちょっとさ…なんかこう、もう…ね? ある意味、あなた方の先行きが心配デス。お前はどうなのかって? そんな無粋な突っ込みには、月牙叉手を喰らわせてくれるわ!



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さて、今回のフィドルの会には、初めてお会いする方が何人もおられたのだが、参加楽器もちょっと異色。なんとピアノチェロの方がおられたのだ。 おおおおお、ついにチェロが!! 実はこんなブログを書いておいて、こんなことを言うのも何だが、実は私は音色的にはバイオリンよりもチェロの方が好きである。そりゃもう圧倒的に。ただ、新しく楽器を始めるにあたって、「持ち運びが出来ること」という条件をつけていたので、チェロは外れてしまったのである。いや〜、そんなチェロと一緒にアイリッシュを弾けるとは…ドキドキ感炸裂である。チェロがハマりやすそうな曲ということで、オキャロランの曲などを中心に展開していったのだが、出だしはチェロでソロを弾いてもらおうということで、チェロのソロで「O'carolan's Draught」がスタート! …し、シブい!! めちゃくちゃカッコいい!! プレイヤーもかなりの手練のようで、ビブラートをかけながら魅惑の低音でメロディを綴る。うっわ〜、やっぱりチェロいいなぁ。オキャ会メンバーも多数参加していたのだが、やはり受けた衝撃は大きいようで、「私もチェロ買おうかな」発言が続出。いや…それは…そんなだから、「アレな人集団」扱いされるのでは…。 え、お前はどうなのかって? そんなやんちゃな突込みには鳳眼拳…(以下略)

ピアノの伴奏も実に新鮮。ギターの伴奏とは違うドライブ感があって、実に面白い。う〜む、やっぱりセッションは色々な楽器が組み合わさってる方が面白みがあるなぁ。いつもと同じ曲を弾いても、編成楽器が違うとまた印象が変わるので面白いね。



今回はオキャロランとリールからの選曲が多かったのだが、リールがあまり弾けない私には、ちょっと辛い。そもそも私は現在、ポルカ大魔王モードである。何気なく曲の切れ目にポルカを挿入していく。ふふふ…これだけさり気なくいれておけば、皆には気づかれまい。(注:バレバレ) 最終的には結構な数のポルカを弾けたし、最近お気に入りのジグ「Calliope House」も弾けたし、大満足の3時間であった。

いやしかし、チェロいいなぁ…まさに低音の魅力。なんだか大人の漢の感じがするよね。ふ〜ん、チェロは安物だと2万円くらいからあるのね。…ふ〜ん
posted by せばすちゃん at 23:15| Comment(18) | TrackBack(0) | ライブ・セッション・練習会 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年02月17日

宣戦布告!!

最近、休日はかなり充実した練習時間をとっている。なかなか平日は楽器を弾けないので、週末にまとめて時間を確保し、技術維持と亢進に勤めているのだ。かなり気合がはいった状態なわけであるが、これには理由がある。せばすちゃん機動部隊は現在デフコン3が発令され、即応警戒待機となっているのである。ことの次第は一月末へとさかのぼる。



私の本業は日進月歩の世界で、わずか数年前の知識が時代遅れになるような速度で進歩を続けている。逆に言うとまだまだ未熟な領域なわけであるが、日頃の知識のアップデートというのは必要不可欠だ。そこで学会や研究会に参加し、最新の研究や情報を仕入れるということは、職務上重要な要素になってくるわけだ。そんななか、きたる3月末に業界最大の学会が九州は福岡で開催されるのだが、それへの参加が確定したのである。

九州は福岡。聡い読者の方はもうお気づきであろうが、彼の地にはあの男がいる。卓越した技術・感性・ネタを持ち、私の「いつか倒すリスト」に初期から上位を占め、はっきり言ってしまうと憧憬の対象ですらあり、私に「あんな風に弾きたい」と思わせる数少ない男padawan氏である。

彼は昨年から福岡へ赴任され、アイリッシュ環境があまり充実していなかった彼の地で精力的に布教活動を行い、現在ではアイリッシュ・パブ「the celts」を中心にかなりの勢力を築き上げているようだ。せっかく公費で博多へ行く機会だ。これを利用しないわけにはいかないだろう…漢として! え、知識のアップデートに楽器を持っていくことが必要なのかって? 必要に決まってるだろ…メンタル的にな。そもそも高効率を尊ぶ私には、この機会を利用しないことは害悪ですらある。遊ぶのは夜だしね。公私共に充実した100%完璧、エブリシン・オッケーな作戦立案である。


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昨年、まったく来訪を告げず、嵐の間隙をついて奇襲作戦を敢行し、死ぬほど彼を驚かせることに成功したことは記憶に新しい。(参照) 現在でもトラウマになっているほどのインパクトだったようで、奇襲としてはもっとも成功した作戦であるが、同じことを繰り返すと面白くないのはアイリッシュと同じ。今回は堂々と宣戦布告をした上で正面突破を謀ることにする。正面から立ち向かって勝てる相手ではないが、相手方の迎撃対応能力を知ることが出来るのがメリットだ。そこで一月末に、「侵攻予定」なる実質上の宣戦布告メールを送付した。反応は素早く、熾烈なものであった。 


3/29 1800時より迎撃すべく九州勢を召集します。
なお今作戦の陣頭指揮はTommy氏がとります。


う〜む…どう考えても、藪をつついたら大蛇が出たとしか思えない。Tommy氏は前回記事でも紹介した凄腕フルート吹きだし、現在padawan氏は福岡はおろか熊本あたりまで影響力を持っているご様子。猛者どもがワサワサやってくることも考えられなくはない。やっぱり奇襲作戦の方が良かったかな…おろおろ。



以上のような経過で、せばすちゃん機動部隊は臨戦態勢にはいり、洋上にて猛訓練を実施中なのである。勝てないにしても、やはり一矢は報いないとね。しかし、やはりこういうイベントがあると燃えますな。愚かとは知りつつ、戦いのない海には生きられない。それが漢というものなのだろう。…知らんけど。 

しっかし、なかなか上手くならんのぅ…きこきこきこ。
posted by せばすちゃん at 12:53| Comment(27) | TrackBack(0) | その他 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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