2007年12月03日

あの男が帰ってきた

ここ2週間以上は、千本ボゥイングどころか、ほとんどフィドルに触れない日々が続いている。情熱は盛んに燃えさかっていても、体は一つ、一日は24時間しかない。公私にわたる諸事情が、私をフィドルから遠ざけている。つくづく学生時代にハマっていればなぁと思うが、まぁ言っても詮無いことだ。

そんな鬱屈した日々を送っていたのだが、ある日私のもとに一通のメールが届く。概要を簡潔に述べると、「久しぶりに関西に帰るので、首を洗って待っとかんかい。」とういう内容(注:超意訳)だ。 まぁ関西に頻繁に爆撃を敢行されるモハーさんで慣れているのもあって、内容的にはさほど珍しいものではない。しかし、今回はメールの差出人が大問題だったのである。

その差出人の名は、konさん。

フィドルを始めたばかりの頃に出会い、圧倒的な技量で我々を驚愕の底へと叩き込み、畏怖と憧憬をの念を私の心に植えつけていった男である。そして、時が経つにつれ分厚くなっていく我が「いつか倒すリスト」に初めて名を冠された人物でもある。今やっている練習会「オキャ会」も、konさん達とやった川原練習会から発展したといっても過言ではない。関西のアイリッシュ・プレイヤー達に惜しまれつつ、四国・松山へと引っ越されたのだが、当時の関西・初心者フィドラー達に与えた影響は計り知れない、巨人である。 そのkonさんが一時帰国ではあるが、帰ってくる! 全霊全力をもって迎撃に当たらねば罰が当たるというものだろう…漢として!!


maskon.jpg

というわけで、遥々四国から350kmを走破し来阪を果たされたkonさんを、某カラオケ店にて迎撃。迎撃要員はお馴染みのhiroさんと私。hiroさんは川原練習会の創立メンバーの一人でもある。思い返せば、2年前の第一回の練習会では、私のレパートリーはわずか4曲。hiroさんに至っては、アイリッシュは1曲も弾けないという状態だった。(参照) 今やhiroさんは暗譜こそあまりされていないものの、手持ちの数百曲の楽譜を瞬時検索して弾くことが出来るようになっているし、私もあの頃に比べればちょっとはマシになっているだろう。

久しぶりに一緒に弾かせて頂いたのだが、なんだか理由も無く緊張してしまう。しかも、しばらくフィドルに触れていなかったせいもあり、ボロボロの演奏に…。しかしレベルはともかく、なんとかついていけること自体が単純に嬉しい。2年前は指をくわえて見ているだけの存在だったのだから、ヘタクソなりに進歩はしているということだろう。しかしkonさんもパワーアップを果たしており、ビブラートなども駆使して聴かせる演奏を繰り広げる。konさんと言えばエッジの効いたダンス・チューンというイメージだったのだが、松山ではハープの方とユニットを組んで演奏活動をされているとのことで、聴かせる演奏に磨きがかかっているようだ。う〜む、一歩追えば二歩逃げる…まだまだ彼を倒す日は遠いようである。(っつーか、来るのか?)


思いつくままに曲を出しあい、一緒に弾いてみる。konさんは途中からブズーキに換装し、これまた素晴らしい音色を奏でる。おおおおお、ブズーキと一緒にやるのは久しぶりだ! ブズーキとはギリシャ発祥の4コース・8弦の複弦楽器なのだが、複弦ならではの綺麗な響きが実に素晴らしい。色々な曲をブズーキ伴奏でやってみるのだが、やはり伴奏楽器がはいると楽しいね。そして次に何をやろうと考えたとき、成り行き上、私が作曲した「せばジグ」こと「St. Sebastian's Jig」をやってみることに! おおおお、ブズーキの伴奏…しかもkonさんの演奏でこの曲をやる日が来ようとは…! しかしこの曲、作曲者が上手く弾けないうえに、鍵盤ではパッと弾けてもすぐにはコード名が浮かばないというヘッポコ作曲者のおかげで、トライ&エラーを繰り返すハメに。う〜む、作曲者の威厳ゼロである。

コードを探りつつ何度か練習し、あわせてみる。 おおおお、結構カッコいいかも!? やっぱりギターやブズーキみたいな伴奏楽器がはいると、一気に演奏が華やかになるなぁ。何度かやってみて、実は録音もしたのだが、今回は音源は割愛させて頂きマス。 いやぁ〜、まだまだ完成度が低くて、とても公の場で公開出来るレベルではないのだ。…後悔なら出来るけど…(さむっ)。 勿論ブズーキだけなら余裕で合格点なのだが…まぁ多くは聞くな。 しかし完成度は低くても、なんだか形になりそうな雰囲気だったので、後日konさんにブズーキ録音を送って頂いて、マルチトラック録音でやってみたいと思う。



終わってみれば、あっという間の3時間だった。懐かしい邂逅だったこともあるが、そうでなくても非常に楽しく充実した時間だったと思う。そして、konさんのパワーアップした腕前と、変わらぬ素晴らしい人柄に触れ、フィドラーとして、漢として刺激を存分に頂いた。やっぱり音楽においてアンサンブルが楽しいのと同様、人との出会いや交流というものは楽しく、何かをもたらしてくれるものなのだと思う。

konさん、遠路遥々お疲れさま&有難うございました! そしてお土産&プレゼント有難うございました。hiroさんも相変わらずの唐突の召集にも快く応じていただき、有難うございました! 是非また一緒に遊びましょう。


posted by せばすちゃん at 16:21| Comment(8) | TrackBack(0) | ライブ・セッション・練習会 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
×

この広告は180日以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。