2007年06月12日

地図無き旅は続く

読者の皆様がた、こんにちは。今まで使用していたブログが容量いっぱいになってしまったため、こちらへ引越しと相成りました。以前と比べると格段に重く、使い勝手も悪いのですが、音源のアップ可能などメリットも多いため、しばらくこちらでやってみようかと思います。

さて、アイリッシュ・フィドルを初めて丸2年が経とうとしています。今までも迷走を続けてきましたが、これからも熱く激しく、そして楽しんで…意図的に迷走していきたいと思います。

それでは、こちらでもお付き合いの程、宜しくお願いいたします!



激動の2年間、前ブログを読んでいない不届き者はこちら!!
http://sebastian.blog.bai.ne.jp/
posted by せばすちゃん at 10:11| Comment(14) | TrackBack(0) | その他 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年06月13日

強襲揚陸作戦・再び

さて、新ブログでの初イベントのお知らせです。今週末の16日・土曜日、再び強襲揚陸作戦を実行いたします。もちろん例によって、在京の酔いどれ…もとい! フィドラー達が巣食うアイリッシュ・パブ、「IRISH TIMES」を襲撃いたします。まぁ前回同様、ボロボロに返り討ちにされるのが関の山ですが、今回は主催のKevinさんや宿敵・モハーさんに一泡…いや、せめて0.5泡くらいは吹かせたいところ。今回も仕事絡みではありますが、可能であれば愛器「虎徹」を持参したいと思います。

因縁の対決に興味ある方、もしくは、せばすちゃんファンの方(注:激しく女性限定)、フィドルをやってみたいけど足踏みされている方、セッション参加してみたいけど気後れしちゃっている方、覗いて見ませんか? もちろん凄腕の方も混じっていますが、セッション名が「ゆっくりセッション」という位なので、参加しやすい部類だと思います。もっとも昨年参加したときは「どこがゆっくりだ」と、ホテルに帰って、泣きながら大暴れしましたけどネ。

万が一ですが、大人数になってしまうと先方に迷惑をかけてしまいますので、もし興味がある方がおられましたら、下記アドレスにメールを頂ければ幸いです。
(ロボット検索・スパムメール対策のため、jpを抜いてあります。最後にjpをつけて下さいね)
ishico@hcc6.bai.ne.  

場所:東京新橋「IRISH TIMES」 http://plaza.rakuten.co.jp/THEIRISHTIMES/
時間:6/16(土) 19:30頃〜
主催:Kevin O'Hagiさん
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2007年06月16日

在りし日の残像

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前ブログからお読みの方はご存知だろうが、先日、私は結婚式を挙げた。その際の写真や映像が、ボチボチと届いている。自分的にはやはり大トリのバイオリン演奏が気になるところ。なにせ緊張のあまり、その場では演奏の出来が全然判らなかったのである。まさにチキン・ハートならではの体たらくだが、こればっかりは改善が難しいなぁ。師匠も昔は極度の上がり症だったと仰っていたが、絶対に嘘だと思うな。 ちなみに結婚式当日の模様はコチラ

さて、昨日はDVDにて当日のビデオ映像が届いたので、ドキドキしながらも速攻でチェック! 結論から言うと…まぁまぁ。 いや、本来の実力と、演奏内容も覚えていないほどの緊張状態だったことを考えると、誉めてあげてもいい出来ではないだろうか。正直に言うと、もっとメタメタの演奏かと思っていたのだ。もちろん突っ込みどころは満載だが、まぁ今回はこれくらいの所で勘弁しておいて貰おう。



さて今回はビデオ映像掲載の実験も兼ねて、演奏の一部をアップしてみようと思う。ファイル形式はmpeg-2でサイズは約13MBだ。「観れない!」という方はご連絡下さい。動く師匠の映像も初公開…ファンは必見デス! 

本当は5曲メドレーだったのだが、今回はそのうち3曲を抜粋。曲目は「Connaught Man's Rumble 〜 Dennis Murphy's Polka 〜 John Ryan's Polka」のメドレーだ。ちなみに奏者は左から師匠、せばすちゃん、しゃおさん、padawanさん、そしてYさん。改めて有難うございました!


posted by せばすちゃん at 08:36| Comment(5) | TrackBack(0) | その他 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年06月17日

新橋に橋頭堡を確保せよ!

昨年末に威力偵察を敢行したものの、圧倒的な物量と火力に散々に蹴散らされた記憶も新しい、新橋のアイリッシュ・パブで行われている「ゆっくりセッション」。 前回の生々しい敗北の記憶を胸に、鬱々とした日々を過ごしてきたが、ちょうど半年が経過した今、雪辱戦の機会が訪れた。東京で、とある研究会に参加することになったのである。幸いなことに、会場は新橋の目と鼻の先。やられっぱなしの状態を長く我慢出来るほど私は大人ではないし、我慢する気も毛頭ない。さっそく関係各所に挑戦状を叩きつける、せばすちゃん。我らが目的はただひとつ! ゴル・ボドルザを倒し、再び文化を…もとい! 勝てないまでも、ゆっくりセッションにてせめて一太刀を浴びせ、新橋に橋頭堡を確保するのだ!


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というわけで、やってきました、「IRISH TIMES」。 今回はモハー司令長官、Kevin参謀長・体制下で迎撃作戦が練られたそうで、精鋭11名が出迎えて下さった。予定開戦時刻ピッタリに到着したのだが、メンバーは既にほとんどが集合し、音出しを開始している。 殺る気マンマンだなぁ…。 書くことはデカイが根はチキンな、せばすちゃん。少しビビリはいりながらも、愛刀「虎徹」をスタンバイ。前回は借り物の楽器だったが、今回は馴染んだ相棒と戦える。 え…仕事で来たんじゃないのかって? 今回の会場にはクロークってものがあったのだよ! っていうか、野暮なこと言うナ。

相変わらず、「どこが、ゆっくりセッションだ!?」と言いたくなるテンポだが、小気味良く進んでいくセッション。スタイルは誰かが頭を弾くと、弾ける人がそれに乗っかっていくスタイルだ。私は相変わらずリールが弾けないので、ポルカやジグで応戦する。う〜む、敵地扱いはしているものの、やはりセッションは楽しい。お客さんの反応もノリが良くて、こちらも気持ちよく楽しめる。

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主催&参謀長のKevinさんとの一枚。毎度毎度、有難うございます。


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そして、私よりあとからフィドルを始めたにも関わらず、ぶっちぎりの進歩で、私なんか遥か遠くに置き去りに走り抜けてしまった「はる」さん。流石の業前でした。 え? Kevinさんとの2ショット写真と、私の表情が違いすぎるって? 当たり前だろうが!(ここ激怒) はい、新しいブログでも行きますよ。 これは至極、当然のことだ…漢として!!


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2時間をほとんど休みなく弾き続け、セッションは終了。今回は前回よりはマシな働きが出来たかな? もっとも、まだまだな部分も思い知らされたし、皆さんのプレイに刺激を頂くことが出来た。しかし何より、地域や年代の差なども関係なく、また初顔あわせにも関わらず、これだけの方と親しく遊んでもらえることに感動と感謝の念にたえない。本当にアイリッシュを、そしてこんなショボイものでもブログをやっていて良かったと思う。



最後に参加の皆さんで集合写真をば。 参加の皆様、お疲れ様&有難うございました! そして結婚のお祝いとのことで、ご馳走様でした。また個人的にお祝いを頂いたモハーさん、はるさん、本当に有難うございました! また上京の機会がありましたら、これに懲りず遊んでやって下さいませ。
posted by せばすちゃん at 22:08| Comment(9) | TrackBack(0) | ライブ・セッション・練習会 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年06月26日

聖地・クレモナへ!

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鮮やかな夏の朝の日差しの中、列車はゆっくりと黄色の駅舎へと滑り込む。ガタピシと、ぎこちない音を立てて、ドアが開く。そよぐ空気が、2等客室の籠もった空気を静かに掻き回す。そして男は高い車床からステップを下り、プラットホームへと降り立った。駅舎に掲げられた看板には「Cremona」の文字が輝いていた。


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皆さん、ブォン・ジョルノ! せばすちゃんです。 導入にも書いたように今回はイタリア・クレモナへと行ってきた。もちろん、こんなブログを読んでくださっているフィドル野郎やバイオリン・ジャンキーはご存知だと思うが、クレモナは言ってみればバイオリンの聖地。クレモナ産というだけでビックリするほど値段が跳ね上がる、庶民にとっては迷惑も甚だしいところである。一泊だけではあるが、かの聖地に足を踏み入れることが出来たので、レポートをお届けしたいと思う。全2回の予定!


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クレモナは北部イタリア、ロンバルディア州に位置する人口8万人の小都市である。小さな街だが、起源はなんと紀元前218年にまで遡るというフザけた歴史ある都市だ。ちなみに今回も飽くまでも仕事のついでの来訪である。ボローニャという街で学会に参加したのだが、たまたまイタリアへの出入り口であるミラノとボローニャの間にクレモナが存在してしまうのである。そりゃね、たまたま通り道にクレモナがあるなら、寄らざるをえないでしょうよ…漢として! なに? それじゃどうして往路は飛行機でボローニャ入りだったのに、帰りは列車なんだって? …小五月蝿いこと言うんじゃないよ、ゲール君。いやだって、イタリアってストとか多いしさ…列車は飛行機と違って墜ちないしさ…ぶつぶつ。

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クレモナが何故バイオリンの聖地として有名なのか? 一重にコイツ、アントニオ・ストラディバリの名声故であろう。(コイツ呼ばわりかい) バイオリンをやらない人でも、この名前だけは聞いたことがある人は多いだろう。そのストラディバリがこの街でバイオリンを製作していたのである。街中でもストラディバリゆかりの地名やモニュメントが多数ある。

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これはストラディバリの墓碑と言われているものらしい。実は広場付近の公園にさりげなく置かれているものなので、まず普通の観光客では気づくことすらなさそうな扱いだ。もっとも本物の墓じゃないし、記念碑的なものらしい。上に載っている石蓋だけは本物か?と言われているそうだが、そもそも本当の墓も判っていないそうなので、それも胡散臭いですナ。

ところで、人口わずかに8万人、地球の歩き方にも2ページしか載っていない小都市なのに、さっきから情報がえらく細かいとお気づきのアナタ! 流石です。 実は今回のクレモナ訪問においては、超ウルトラ強力なお方がガイドをして下さったのである。

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その方はクレモナ在住のバイオリン製作家・菊田浩さん。この方は最近メディアへの露出が多くなっているので、雑誌などで見かけた方も多いはず。昨年には第11回・ヴィエニアフスキー・バイオリン製作コンクールで優勝、つい先日には第13回・チャイコフスキー・コンクールのバイオリン製作部門において優勝と、破竹の勢いを誇る日本人製作家である。実は私もキット物ではあるがバイオリン製作なんかをしている(参照)ので、ブログやメールを通じてお話はさせて頂いていたのだが、今回のクレモナ行きのお話をすると、快くお相手を引き受けて下さったのである。実に有難く、光栄な話である。だって国際コンクールで優勝ってことは、世界一ってことですよ!? 世界を制した漢と親しくさせて頂けるというのは、よく考えたら凄いことだ。…ガイドなんかさせちゃって良いのだろうか…。

恐縮はしたものの、菊田さんは実に穏やかで気さくなお人柄で、実に親切にお相手をして下さった。実際クレモナの情報はほとんど無かったのだが、そこはプロの製作家であり、クレモナに5年暮らしているだけあって、これ以上は望めないくらい完全無敵のガイドぶりだった。写真が撮れないのでお見せできないのが残念だが、市庁舎の中にあるバイオリン展示場やストラディバリ博物館も一緒に訪れた。


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市庁舎の方にはストラディバリ、アマティ、ガルネリと世界最高峰のバイオリン・ヴィオラが並び、ストラディバリのチェロも展示されている。 この一部屋だけの資産価値で、下手な国の国家予算を軽く超えてしまう恐ろしい部屋だ。 いや〜、いずれも高名なバイオリンなれど、間近で見たのは初めてデス。でも正直言って、これらが一般のオールド・バイオリンに紛れ込んでいても、見た目ではよく判らないかも。しかし菊田さんにお聞きすると、やはり一目瞭然なのだそうな。う〜む、バイオリンって弾く方もだが、やはり作る方も芸術家なんだなぁと実感。

一方、ストラディバリ博物館は広大な美術館の一角にあるのだが、たどり着くだけでも難しいし、展示もイタリア語しかないので、並の観光客では見学するのは困難かも。しかし今回は菊田さんによる詳細な解説付きである。掲示されていることより詳しい説明なので、実に面白い。しかし、ストラディバリの多彩さは凄かったんですなぁ。ヴィオラ・ダ・ガンバや、ギター、マンドリン、挙句の果てにはバイオリンケースの金具の設計までしていたようだ。バイオリンだけで1000本作ったと言われているのに、んなことまでやってたのね…恐るべし、ストラディバリ…。


ところで市庁舎と博物館の共通入場券を購入したのだが、実はこのチケットは製作家だと半額で購入できる。菊田さんはともかく、私まで製作家だと言って、半額で購入。うん…嘘じゃないよね…誇大なだけさ! しかし世界最高峰の製作家と、世界最底辺の製作家が一緒につるんでいるとは、チケット売り場のオジサンも夢にも思うまい。
posted by せばすちゃん at 22:33| Comment(10) | TrackBack(0) | その他 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年06月28日

世界を制した男達

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昨夜に引き続き、クレモナ紀行・第2弾! 本日は旅先でお会いした素敵な方々を中心に紹介しようと思う。まずは勿論、このお方! 菊田浩さん。昨日も書いたように、昨年、今年と2つの国際大会で優勝という脅威の進撃速度で世界を席巻しつつある製作家である。その活躍は新聞・雑誌・テレビ・ラジオと各種メディアで取り上げられることが多くなって、すっかり有名人である。以前よりメールやブログで交流させて頂いていたのだが、まさかクレモナで菊田さんと直接にお会いできる機会があるとは思わなかった。本当に有難い話デス。そして散々クレモナのガイドをしてもらった挙句に、彼の自宅兼工房にお邪魔させて頂いた。まさに泥棒を家に招きいれるような所業だが、人格者である菊田さんは一向に気にしない様子。むむむ…却って悪事が働きにくいなぁ…。

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菊田工房の道具棚。ふむふむ、世界を席巻する菊田バイオリンは、ここで生み出されているのね…。菊田さんから道具についての解説や、道具は高けりゃいいのかという論議など、興味深いお話を沢山聞かせて頂いた。しかし本当に気さくなお方である。年齢も一回りほど上だし、世界の頂点に立つ男なのに、非常に物腰も柔らかく、親切だ。う〜む、惚れるね。もし菊田さんがうら若き女性だったら、新婚早々、家庭崩壊の危機に瀕するところだ

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菊田さんのブログでお馴染みのマスコットもご在宅。現在製作中のバイオリンと共に激写。

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そして、いよいよ菊田さんの楽器の試奏へ! う〜む、まずは見た目だが、非常に美しい楽器だ。杢の立体感も素晴らしい。菊田さん曰く、「コンクールで上位を狙うには、最初の印象で「おっ」と思わせる何かがなければいけない」そうだ。そりゃそうだよね、審査員は物凄い数のバイオリンを見なきゃいけないんだから。確かに、菊田さんの楽器には何かがあるような気がする。実際に弾かせて頂くと、やはり素晴らしい音! 新作の音ではあるのだが、深みのある音色で、特にD線なんかは弾いていて非常に気持ちがいい。クリアーで素直な高音域も耳に心地よい。う〜む、欲しくなるよね…。楽器を引っ掴んだまま、窓から飛び降りて逃亡しようかと一瞬考えたが、4階なので断念。…無念じゃ。

そして是非アイリッシュを教えて欲しいとのことだったので、僭越極まりないながらも、ポルカ・ジグ・ホーンパイプなどを数曲、コツなどを交えながら一緒に弾かせて頂いた。菊田さんはバイオリンは作るが弾けないと仰っていたのだが、初見で難なくジグにも追従されるし、よく見たらビブラートまでかけてんじゃないですか! まったく達人って、油断も隙もないわ…。



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さて、色々遊んでいると、ある方が菊田邸に登場。その方の名前は、高橋明氏。この方のHPは非常に有名で、私も以前から覗かせて頂いていたし、縁あって彼の製作したバイオリンを弾かせて頂いたことがあったのだ。そんな話を菊田さんにすると、「よろしければ紹介しますよ」と連絡をとって下さったのである。ひえ〜、そんなわざわざ来ていただかなくても…。ちなみに彼もクレモナ在住の製作家で、一昨年の第1回・ルビー国際バイオリン製作コンクールで優勝、先日のチャイコフスキー・コンクールでも菊田さんに次ぐ2位という輝かしい成績を収めている達人である。うぐぐ…私とほぼ同じ年齢なのだが、もう既に世界の頂点を極めているとは…。しかし、この方もお会いしてみると、メチャクチャ気さくなお方。同じ関西人というのもあってか、話も弾む。

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記念に3人で写真撮影して頂く。う〜む、両脇には世界を制した男達…凄い写真だなぁ。私もいつか世界に誇れる何かを身につけてみたいものだ。…まぁ、「世界・変なところでフィドルを弾いている写真コンテスト」なんてものがあれば、ブッチギリの優勝かも知れんがね。



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さて、今回の旅ではもうひとり菊田さんに紹介して頂いた方がいる。ニコラ・ラザーリ氏である。この方は菊田さんの師匠にあたるのだが、やはり高名な方。彼の楽器は新作でも200万はする。私がクレモナを訪れたのは日曜だったのだが、「可能な限り働かない」がモットーのイタリア人にしては珍しく、工房に出てきて作業をしているという。そこで菊田さんが、「せっかくクレモナまで来て、イタリア人の工房を見ずに帰るのもなんだろう」とのことで、紹介していただいたのである。うっわ〜、イタリア語も全然出来ないし、キット物を製作途中で投げ出しているような世界最底辺・製作家である私が会っていい人物なのか!? しかし、この方も実際にお会いしてみると、スーパー・フレンドリーなお方。英語が苦手なイタリア人にしては珍しく、英語も話すので、なんとかコミュニケーションはとれる。 しかし、なんだ? クレモナ派の人間って、みんなこんなに陽気でフレンドリーなのか!? 彼の工房にお邪魔させて頂いたのだが、その間ずっと喋っておられた。いやもう、本当に感謝の言葉もありません。有難うございます。



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さて楽しい一日も終わり、いよいよ帰国の日を迎えた。先にも述べたが、クレモナを訪れたのは日曜日。ちなみにヨーロッパでは日曜は本当に店が開いてない。実はひとつ見ておきたい店があったのだが、そのため昨日は見れなかったのである。月曜の朝なら店は開いているだろうと、列車の出発時間前のわずかな時間を利用して、街の中心部へと向かう。お、開いてる開いてる…ちょっと覗いてみよっかな〜…

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げ、いた!! いや自分で行っておいて、「いた」は無いだろうと我ながら思うが、この写真の方は超有名人である。その名をジオ・バッタ・モラッシー。そう、訪れてみたかった所とは、彼の工房だったのである。ミーハーな日本人観光客がみな写真を撮っていくという名所らしい。ま、私も所詮は俗物だかんね。

実は今でこそクレモナはバイオリンの聖地とされているが、ストラディバリやガルネリが没したあと、クレモナは急速に衰退の一路を辿ってしまうのである。クレモナが復興するのは20世紀に入ってから。これは私も菊田さんに聞いて始めて知ったのだが、あのムッソリーニが復興の音頭をとり、肝煎りでバイオリン製作学校が作られる。その学校から二人の巨匠が誕生し、今のクレモナの評価を確立するのである。その一人が、このG.B.モラッシー氏である。その業績に対して、騎士勲章を授与されたほどの人物。バイオリン製作界における生ける伝説と言っても過言ではない。クレモナ産というだけで価格が跳ね上がる迷惑な事態は、このジジィ御大が作り上げたのである。いや〜、話のネタに見れてよかった。もういつ死んじゃうか判らないしね。(失礼なこと言うな!) え、話してないのかって? そんな根性あるわけないだろーが!(ここ激怒)


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かくして激動のクレモナ探訪は幕を閉じた。バイオリンの聖地に足を踏み入れられたこともそうだが、身近にはまず有り得ない、世界の頂点に立つ方々と話をするという貴重な体験をさせて頂いた。いずれも謙虚で明るく、気さくな方々であったのが非常に印象的であった。世界を制するような漢は、やはり人間的にも一味違うのだろう。世界の頂点とまでは行かなくても、何か人に自慢できるものを、いずれは身につけたいと思った旅でもあった。

菊田さん、高橋さん、そしてラザーリさん、本当に有難うございました。中でも、お疲れのなか、本当に朝から夜中まで一日中お相手してくださった菊田さんご夫妻には感謝の言葉もありません。本当に有難うございました。今後とも宜しくお願いいたします。
posted by せばすちゃん at 01:00| Comment(13) | TrackBack(0) | その他 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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