半年前、私の何気ない一言からうっかり実現してしまったトンデモ企画に、ヒトとしての常識を超越した人数が集まってしまい驚天動地の事態となってしまったオールナイト・アイリッシュ・セッション。(
参照) あれから半年、今度はその第二弾が開催されるというので、是非にと参加させて頂くことにした。今回は宣伝告知はしたものの、私が言いだしっぺというわけではないので、幾分気が楽である。なんだか至る所で「首謀者」とか「黒幕」とか悪そうなイメージが定着しつつあるような気がするが、本来、私はキャラ的には企画側よりも参加者側の方がいいんだよね。まぁ、
「面白いことが無けりゃ、自分で作ればいい」というアメリカ的というか、SOS団的発想が魂の根底に流れているのは否定しないがね。
今回は、初心者練習会「せば組」も並行開催ということで、セッションに先立って同会場で練習。常連メンバーに加え、今回はお初にお目にかかる方が2名参加!
「たかよ」さんと
「jun」さんで、なんと「jun」さんは富山から遠路はるばる参加である。 最近どうなってるのだ、富山…。 アクティビティが高いにも程がある。
富山ブラックの食べ過ぎで、高血圧性脳症でも発症していないかと心配するくらいのデカルチャっぷりである。いや、本当に遠路はるばる、お疲れ様&有難うございます。
今回の練習曲は
「Danny Boy」「John Ryan's Polka」「Over the Moor to Maggie」の3曲。3曲目は初心者練習会には難しい選曲だと思うが、某参加者(これまた遥々、奈良からの参加…)のたっての希望でトライしてみることに。他の2曲が有名曲で弾きなれている方も多かったため、3曲目に時間を割くことが出来た。最終的には、皆それなりに弾けるようになってしまったところが恐ろしい。やっぱり熱意ってものは凄いね。世の中には才能というものは歴然として存在するが、時としてそれを凌駕することがあるのは間違いないと思う。
練習会も終わりを迎える頃になると、徐々にセッション参加者が増えてくる。今回は流石に前回のようにアホみたいな大人数というわけではなかったが、それでも約20人が参加。いやまぁ、モノ好きって意外と多いよね、ホント。
連休くらいどっか遊びに行かなきゃイカンよ、まったく。え、貴様はどうなんだって? ふん、どうせオイラには連休なんてないのさ…しくしく。
今回のセッションでは、色々と実験的要素も試してみたのだが、そのひとつがコレ。「
Computer
Assisted
Score
Projection
System」、略称
「C.A.S.P. System」だ。 いやまぁ、PDF化した楽譜をPCからプロジェクターで投射してるだけなんだが、せば工房産のシステムとしては、今までで一番システム然としているだろう。 「せば工房のシステムはどれも名前ばっかり大袈裟」とかいう口さがない連中め、
思い知れ。
初心者がセッションや練習会に行った際に、「曲名がわからない」「わかっても楽譜を探しているうちに曲が終わってしまう」というのがセッション参加への弊害のひとつになるのだが、それをちょっとでも改善できないかと試験的に導入してみた。また、せっかくのセッションなのに、他のプレイヤーと顔を合わせて演奏することなく、楽譜を見るために下を向きっぱなしという事態も軽減できないかと常々考えていたのだ。曲が始まるとPDF化された楽譜をスタッフが検索し、スクリーンに投影するという段取りだ。
まぁ、正直にいうと効果のほどは微妙だ。プレイヤーが楽譜を探す手間は省けるが、運用上の様々な問題もある。だがしかし、
虚仮脅しハッタリ効果は抜群である。 なんせ、会場へ入ったら真正面のスクリーンに楽譜が投影されているのだ。無駄に近未来的なイメージ大である。システムの写真を撮っていかれる方も多かったので、ツカミとしては上々かな? 休憩中にはDVD鑑賞なども出来るし、オープンマイク・セッションではスクリーン・セイバーを利用してビジュアル・エフェクトも可能。使い方次第では面白いかもネ。
今回は「ひたすら弾き倒す」というよりは、和気藹々と楽しむパーティー・ライクな雰囲気。スタッフ・tomatoさんの手料理を堪能しつつ大森師匠のライブDVDを鑑賞したり、持ち込まれる珍しい楽器で遊んだり、アルコール片手に語らったり。こういうのも、いいよね。
今回も富山から2名がお越しくださった。前回の遠征で散々っぱらお世話になりたおしたZEN氏と、富山のパブで一緒に遊んでくださったjun氏のお二人だ。富山の女神こと「いっつぁん」さんは今回来られなかったが、富山アイリッシュ勢の勢いには目を見張るものがある。本当に御苦労さま&有難うございます。
今回は色々な楽器が持ち込まれたことも、大いにセッションを盛り上げた。フィドルはもちろん、ピアノ、ギター、フルート、ティン・ホイッスル、アコーディオン、コンサーティーナ、バンジョー、チェロ。この辺までは常識の範囲内だと思うが、
アイリッシュを徹夜でやろうなんて連中に常識など通用しない。 上図は某氏が持ち込んだエレクトリック・バイオリンである。ただのEVであれば驚かないが、ギター用のマルチ・エフェクターにブチ込んである上に、ワウ・ペダルまで装備した
ブッ飛び仕様である。かなりエキセントリックでワケワカメな音も出るが、コーラスやリバーブを深めにかけた音色でオキャロランなどを弾くと、かなり気持ち良かったりする。
そして、ZEN氏お得意のカザフスタンの2弦楽器
「ドンブラー」。見事な腕前で主旋律から伴奏まで弾き倒される。なかでも様々なアクションを織り交ぜながら弾く「曲弾き」は大人気! 私も富山で初めて見せて頂いた時は度肝を抜かれたが、今回も参加者の心を鷲掴みにしていた。そりゃぁとにかく、カッコイイもの。ちなみに、
なんとかフィドルに応用しようとするおバカも多数発生したことは、言を待たない。
こちらはバカでかいビオラに見えなくもないが、実は1/8サイズのチェロ。誰だ、こんなの持ち込んだのはっ…実に面白い。 あ、ここ福山風ね。異議はもちろん却下だ。ちなみに、写真ではフィドル風に構えているが、この構えをとると
エンドピンが頸動脈にジャスト・ミートする。 非常に危険なので、よい子は絶対にまねをしてはいけません。 (経験者談)
そして今回のセッションで新規導入された試みのひとつが、オープン・マイク・セッションのコーナー。今回は人数がそう多くなかったので、ほぼ全員にステージに上がって頂き、曲を披露して頂くことになった。果敢にもソロで挑むブレイブ・ハートもいれば…
即興で数人のグループを形成して挑む方も。打ち合わせなどナシのぶっつけ本番なのだが、いい味出してるグループもあって面白い。これはフィドル倶楽部さんからの提案で、一部がオープン・マイク・セッションになったのだが、程よい緊張感も味わえてなかなかユニーク企画だと思う。私もソロで挑戦したのだが、演奏の出来はともかく、最近は教室の運営方針もあって発表会に出る機会もないので、新鮮なドキドキ感が味わえた。やっぱり、人生におけるドキドキ感て大事よね。
そして午前5:40。うっすらと白み始めた空とともに第二回・オールナイト・アイリッシュ・セッションは終幕を迎えた。今回は前回の時のような大人数でこそないものの、そのぶん実験的な試みも出来て、なかなか面白いイベントだったと思う。セッションや練習会は長ければいいというものではないが、こういう「オールナイトで皆と遊ぶ」という若気の至りっぽいおバカさが、楽しさを増していることは間違いないと思う。ちょっとしたドキドキも体験できたしね。
参加の皆様、本当にお疲れ様でした! こんなおバカな企画を格安で提供して下さるだけでなく、自身で参加までされてしまうフィドル倶楽部のオーナー、管理人、およびスタッフの方々には感謝の言葉もありません。せば組・組長代理であり、PDF楽譜制作者である
Yoshiさんには大変お世話になりました。そして、こんな阿呆な目的のために、文句の一つも言わず、高額な機材を無償貸与して下さった兵庫○○○○のY先生、有難うございました。 また、皆様とおバカな企画で盛り上がれる日を楽しみにしております!